どんまいライライBOY
空虚な自由が終わりを告げた。
俺は今、わりと「ふつう」に生きている。
先日までの自分を振り返るとまるで少年のようであったと感じる。
もちろん良い意味ではないし、突然の圧倒的成長によって大人になったわけでもない。
体重だって少し減ったもののまだしっかりと三桁の大台に乗っている。
何も変わっていないと言えば何も変わっていない。
なのに。
なぜかそう感じるのだ。
俺は、まだ。
あの時と同じ笑顔で笑えるのか。
あの時感じた口にした白米の旨さを今も感じているのか。
内臓の隙間を埋めるように詰め込んだ食物の重さに幸せを感じているのか。
埋没し溶けて消える。
もともとそれほど特別なモノではなかったのに寂しさを感じる。
でも、それはそれで満足だ。
どんまいライライBOY。
笑顔のほうがイーアル。