エロ本とデブとカロリーメイト
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太ってっからエロ本よりカロリーメイト買う方が恥ずかしいよ。
— ブタメガネ (@Pig_MEGAne) 2013, 12月 25
俺はコンビニでエロ本を堂々と買える男になりたかった。
だからエロ本を買う時は読みもしない週刊漫画誌を一緒に購入してあえてエロ本の下に忍ばせたりもしていた。
どうだ。俺はエロ本なんて何とも思ってないぞ。そういう雰囲気が体から滲み出ているだろ? ほら、この少年チャンピオンを見ろよ。エロ本を恥ずかしがる奴はこいつの下に隠してレジに出してくるんだろ? な、な、自分に自信がない奴ってのはそういう姑息な真似をするもんさ。それに比べ俺はどうだい。エロ本を恥ずかしいと思っちゃいないからエロ本の下に少年チャンピオンだ。おっと、いけねぇ。おしゃべりがすぎちまったな。どうぞ会計をお進めになってくだせぇ。
しかし、その行動は、エロ本を購入することを後ろめたく思う心の裏返しだった。
エロ本を購入する自分を恥ずかしいと思う自分の存在を自分から隠すことは出来ないのだ。
それに気が付いた時に俺は敗北し負け犬となった。
負け犬となった俺は良く食べ良く肥えた。
肥えたらもうエロ本を購入する自分に対する羞恥心などどうでも良くなった。
肥えた俺はカロリーメイトの購入が恥ずかしくなった。
人間ってのは、ひとつ手に入れ、ひとつ失う。
そういうことが良く分かる話だと思う。